長持ちする家を手に入れるためのお話

以外に見落としがちな金物の話

こんにちは！ 安心して住み継げる家を作る実践者の建築工房いろはの大島です。

今回は新築の家の耐震性をどれだけ長く保てるかについてお話したいと思います。

どれだけ高い耐震性能を設計や施工の段階で実現したとしても、その高い性能がお引越し後、何年持続できるのか？はもっと重要ですよね？

テレビCMなどで新築のお家を揺らして丈夫さをアピールする映像が流れていますが、最新の耐震設計で新品の木材・新品の金物を使用した新築の家を揺らしても、そりゃー強いの当たり前ですよね。実際にお家が地震の被害に合うタイミングはお引越しの翌日かも知れませんし、築20年経った時かもしれません。

耐震性がどれだけ長く持続できるか

確率論で考えるなら新築当初よりも築年数がたってから地震被害に見舞われる確率の方が高くなります。その意味でも、耐震性がどれだけ長く持続できるかということも非常に大切だと私は考えています。

そこで、見落としがちなのが構造材同士をつなぐ金物の存在です。この金物は、お家を支える木材をつなぎとめるために使用する金物なので、ある意味柱や梁(はり)などと同等に重要な部材といえます。

国がZ認定として規定を設けている金物

ですので国の基準でもZ認定として材質や形状などに規定を設けています。では、国の基準のZ認定の金物を使用していれば安心なのか？というとそうとも限りません。

そうとも限らないって、大島さん、ならどうしたら安心なんですか？って思われるかもしれませんね。　私はリフォーム工事も多く経験させて頂き、築後20年～30年のお家を見る中で金物の錆や腐食も確認しています。

金物はなぜ錆びるのか？

金物はなぜ錆びるのか？

• 湿気
• 塩分
• 空気

この条件下で金物は錆で強度が落ちていきます。

では、逆にこの条件に金物をさらさなければ金物は長持ちして強度が下がるのを伸ばすことが出来るということです。そういった経験の中でより高耐久な金物を求めて出会ったのがデュラルコートの金物です。

デュラルコートの金物とは？

この金物は金属金物に亜鉛メッキ加工をしてその上に被膜樹脂コーティングを施しているので 金物の耐久性をＣＣＴ（複合サイクル腐食試験）でも高い耐久性が確認されています。

こちらが金物の長期耐久性を確認するために行った劣化促進試験の結果です。　

デュラルコートの金物の耐久性とデュラルコートはなぜ錆びにくいのかを図解で説明しています。長持ちする家を建てるためには、錆びずに長持ちする金物を使わなければならないということが、お分かりいただけると思います。

家を支える木材ももちろん重要ですが、木材同士をつなぎとめる金物にも安心できる素材を使うことがより重要というお話でした。

私は材料全てにこだわって長持ちする家を作り続けます。　

また、そういう小さなことにこだわった丈夫で長持ちする家を作る工務店がこれからも増えることを心から願っています。

最後までお読みいただきありがとうございます。

この記事は建築工房いろは代表取締役大島進也が書いています。

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