トリプルガラスの結露
こんにちは!建築工房いろはの大島です。
本日で弊社は仕事納めとなります。
あれだけ暖かかった2023年の冬ですが、師走に入ってからは急に寒くなり
いつも通りの冬がやってきましたね。
さて、そんな中先日、6月にお引き渡ししたお客様から
「トリプルガラスが結露する」というご相談をいただきました。
トリプルガラスは結露しにくいだけであって、結露しないわけではないのですが
なぜ結露が起きるのか・・現場検証に行きました。
まず結露というのは「空気中に含むことができる水蒸気量「飽和水蒸気量」以上に、水蒸気量が発生したときに起こる現象」です。
飽和水蒸気量は温度によって異なり、
暖かい空気ほど多くの水蒸気を含むことができます。
つまり冬に結露が起きるのは、気温が低いため、空気中に含まれる水蒸気が少なくなるからです。
ガラスの表面温度を露点温度を下回らないように保つことが結露を防ぐ条件なのですが
露点温度を調べにいってまいりました。
このときは室温22℃、湿度51%でしたので
携帯のアプリで算出すると露点温度が11.4℃という結果が出ました。
そして今回は・・
窓の温度が14.4℃でしたので条件をクリアしておりました。
ちなみにですが、カーテンをお使いいただいている窓は結露が起きやすくなります。
カーテンによって暖気が窓に届かず、その結果窓の表面温度が高くならずに結露するからです。
今回のお客様の「夜は目線が気になるから」とのことでカーテンをお使いでしたので
ロールスクリーンをご提案いたしました。
ロールスクリーンをお使いの場合も、下から10cmほどすき間を作るのがポイントです。
そうすることでそのすき間から暖気が入り込み
窓の表面温度を維持してくれます。
このお正月も寒さが厳しそうですので
ぜひ窓のことを少し気にしながら、良いお正月をお過ごしくださいませ!
今年も一年、ありがとうございました。
来年のよろしくお願いいたします。