2023/07/13
知っておきたい!人気の「木材外壁」の種類や特性
こんにちは!建築工房いろはの大島です。
お家の印象を大きく左右する外壁。
インテリアにトレンドがあるように、外壁にもトレンドがあります。
そして今まさに人気が高まっているのが「木材外壁」。
昔ながらの日本家屋ではよく使われていた「焼杉」の外壁もその一つですよね。
ですが、お手入れの面や劣化の面で木材離れしていた日本で再び、木材が注目されています。
- 木材外壁に興味がある方
- 周りと少し違うデザインを叶えたい
- 素材本来の質感を生かしたデザインが好き
という方は、ぜひ木材外壁を検討してみてください。
その際に知っておきたい基礎知識を今回は紹介致します。
木材を取り入れた外壁デザイン
実際に木材を外壁に取り入れるデザインを先に見てみましょう。
こちらは外壁全体に使うのではなく、アクセントとして取り入れる手法です。
クールなグレートーンの壁で統一したスタイリッシュな見た目に
表情豊かなレッドシダーを組み合わせることでモダンな雰囲気に仕上げています。
こちらは少し見えにくくて恐縮ですが、
外壁すべてを木材で統一したケースです。
雨や風にさらすことで風合い変化を楽しめるのが魅力ですね。
外壁の手前に木材の壁をどんと置くというのも手です。
インターホンや表札を埋め込むことで、お家のシンボルとなってくれます。
画像引用先:catalog_gaisouzai (nakamotozourin.co.jp)
木材の種類
世界には20万種類、日本だけでも700種類もあるといわれている木。
そのすべてが外壁に使えるわけではありません。
中でも外壁材としてよく使われるものを3つ紹介します。
和風なら…焼杉板
焼杉には大きく「塗装」と「無塗装」の2種類があります。
また、塗装タイプは何色で塗装するかでも、無塗装の場合はブラシで仕上げるかなどで
印象が変わるという表情の豊かさが特徴です。
杉は焼いても劣化しないのがポイント。むしろ、焼くことにより強度が増すため、外壁に最適です。
洋風の綺麗系なら…プレーナー仕上げの木材
プレーナー仕上げとは、カンナで仕上げること。
艶やかな質感と、木材それぞれのシボが顕著に表れる変化のある見た目が特徴です。
近年は、プレーナー仕上げをしたレッドシダーを縦張りするのが人気です。
経年劣化を楽しむなら…荒面素地仕上げの木材
画像引用元:https://www.asahikasei-kenzai.com/akk/insulation/news/release_200601.html
自然な風合いを残して、日焼けや経年劣化も楽しむなら
横張のナチュレウォールなどの荒面素地仕上げの木材がおすすめです。
木材を外壁に使うメリット/デメリット
さて、デザインや種類が分かり、興味を持って頂いたところで
実際に木材を外壁に使ったときのメリットとデメリットについて触れます。
メリット
-
デザイン性
-
断熱性と調湿性
-
数年後、数十年後でも同じデザインに仕上げることができる
デメリット
- メンテナンスが必要になる
- 防火性に劣る
- 価格が高い
皆様もご存じの通り、木材は雨風に弱く、腐敗したり燃えやすいという性質があります。
たとえ塗装した木材を使っても、その塗装が剥がれたりヒビが入るとそこから割れや剥がれが生じるため油断はできません。
そのため、メンテナンスは必ず必要となります。
しかしながら、防火性については近年カバーされてきています。
弊社では防火性の高い断熱材を、木材とお家の壁の間に挟むことで
木材にまで火が行き渡りにくくなるような構造を取り入れております。
なので、木材を外壁に取り入れたとしても
普段とほとんど変わらない防火性が保てるので、ご安心くださいませ。
防火断熱材「ネオマフォーム」
弊社が防火性を高めるために使用している断熱材は
「旭化成」の「ネオマフォーム」です。
この断熱材は
- 高断熱性能
- 長期断熱性能
- 耐燃焼性能
- 環境性能
の4つの性能に特化していながら、他のJIS認証をうけた断熱材に比べて
圧倒的な薄さを誇ります。
そのため、さまざまな建造物に使いやすく
「国営飛鳥歴史公園」や「国立アイヌ民族博物館」といった
国が持つ歴史的建造物などにも使われています。
いかがでしたでしょうか?
一昔前は木の外壁材=焼杉が一般的でしたが、断熱材の進化や木材の輸入が広がったことで
選べる木材の選択肢が増えました。
ぜひオリジナリティーを出したい方は、木材を外壁材に取り入れてみてはいかがでしょうか。