2021/11/24
長持ちする家をつくる理由
長持ちする家をつくる理由をお話しします
こんにちは!安心して住み継げる家をつくる実践者の建築工房いろはの大島です。
今日は長持ちする家をつくる理由についてお話ししたいと思います。
私は、高校卒業後大手ハウスメーカーで家づくりの基礎を学び、その後地元工務店で地域で求められる家づくりを学びました。
それまでの注文住宅の多くは家の骨組みの寿命が短かった
注文住宅に携わり、30年足らずの経験からですが、思う事は、根本的に家の骨組みの寿命が短いということです。
家の骨組みとは?
お家を支える基礎や柱などのことで、その名の通りお家のパーツの中で非常に重要な役割があります。骨組みが弱いと台風や地震などで簡単に倒壊する危険性があります。
大震災を経験して
実体験では1995年に発生した阪神淡路大震災です。
大手ハウスメーカーの技術者として就職して1年目の出来事でした。初めての配属先は神戸市須磨区や長田区でした。
木造の建物がたくさん倒壊している中での復旧作業をさせてもらいながら、木造住宅の脆さや弱さの原因についても考える大きなきっかけとなった出来事です。
最近では、熊本の地震が記憶に新しいですが、この地震は観測史上初めて震度7が2回連続で発生しました。熊本地震の時は過去の地震経験から国の耐震基準が見直されていましたので、耐震等級1~3のランクが設けられておりました。
耐震等級1が国の定める最低基準で、耐震等級3が最高ランクになります。
熊本地震で一番被害が多かった益城町には耐震等級3の住宅が16棟建っており、16棟のうち全壊は0棟、軽微な被害で補修すれば元通り住み続けれるお家が2棟という結果でした。
逆に耐震等級2でも全壊したお家が1棟発生している悲しい現実もあります。
耐震等級2で全壊したお家は耐震等級が2であったために全壊してしまったのでしょうか?
地震後の調査で分かったことですが、耐震等級が低い事以外の原因が1階と2階の柱の位置のずれや、お客様の希望を聞きすぎて広く取り過ぎたリビングにも原因がありました。
想像力と経験値の不足
これってお客様がわがまま言い過ぎたのでしょうか?
それとも工務店さんの提案力が足りなかったのでしょうか?
どちらも原因としてあり得るとは思うのですが、それよりも大きいのは想像力と経験値の不足ではないかと思っております。
平時の設計打合せ中に大地震の事をリアルに想像できるでしょうか?
工務店側も経験したことのない地震に対してどこまで真剣な耐震設計を出来るでしょうか?
大地震が起こった直後は耐震・免震のお家がすごく売れるそうです。
でも、実体験してなければ人はすぐに忘れてしまいます。
大きな地震がおきてから年月が経てばたつ程、耐震性に対する関心度と危機意識が下がってくるのと反比例して地震発生確率は上がって来ます。
では、どうやって人間の曖昧な記憶力や感情論に左右されず安全なお家が作れるのでしょうか?
実は簡単な解決があります。それは、ルール化です!
私たちが長持ちする家をつくるために約束している3つのこと
私たちは将来に渡り安心して住み継げる家を作るため
1.構造計算された耐震等級3以外のお家は作りません!
2.基礎は呼び強度30n以下のコンクリートは使いません。
3.100年持つお家の骨組みをご提供する為腐らない木以外は使いません!
安全、安心、長持ちを一番に
その他、基礎や構造設計において細かなルールを設定しておりますので、少し間取りに制限が出る場合も有りますが、安全、安心、長持ちを一番に考えご提案させて頂きますので、住み継げる家にご興味がお有りでしたらお気軽にお問い合わせください。
最後までお読みいただきありがとうございました。
この記事は建築工房いろは代表大島進也が書いております。
大島進也のプロフィールはこちらです。