階段下スペースを利用してトイレを造るときの注意点
こんにちは!建築工房いろはの大島です。
2階建ての場合、階段をつくらないといけませんが、
そのときに基本的に「階段下スペース」という空き空間ができますよね。
そこで数年前からよく採用されているのが「階段下トイレ」。
「部屋を造るほどでもないけれど、物置にするのももったいない・・」という階段下を有効的に活用するアイディアです。
ですが、階段下トイレにはいくつかの注意点があります。
ぜひ、家を建てられる前のお客様は参考にしてみてくださいね。
1.階段下スペースの複雑な空間に注目
階段下にトイレを造る場合、入り口付近の天井が高く、奥へ行くにつれて天井が低くなるように設計します。
その際にチェックしておきたいのが、一番天井が低い場所の「床→天井」の高さ。
あまりに低すぎると、座って使用する際に頭をぶつけてしまうこともあります。
2.男性と女性で使い方が異なる
ご主人と奥様で身長も使い方も異なります。
男性の場合は立って使用することも考えて、
あらかじめシミュレーションしておくと安心です。
身長178cmの私が立った場合で想定してみましょう。
今回は一番低いところを床から140cm、天井は240cmという高さで設定し、
壁にテープを貼って分かりやすくマークしました。
線から頭がはみ出ていないので、実際にこの高さであれば頭をぶつけない高さということが分かります。
座って使用することもあるので、座ったタイプも確認します。
座るタイプは女性の身長を意識しがちですが、
男性の方が座高が高いので圧迫感を感じやすい傾向にあります。
なので、座るタイプも男性がシミュレーションされると良いですね。
線だけだと圧迫感を体感できないので、
厚紙などを利用して天井を仮でつくってみるとよりイメージがつかみやすくなります。
【男性】
【女性】
3.その他の注意点
限られた階段下スペースにトイレを造るにおいて、さまざまなできないことがあります。
- 天井が低いためペンダントライトなどの装飾が難しい
- 収納スペースが限られる など。
ですが、間接照明や壁紙、収納に工夫をすれば
階段下のわずかなスペースでも、素敵で快適なトイレが造られます。
ぜひ、気になった方はお気軽にご相談くださいませ。