「気密性の大切さ」を感じた事件
こんにちは!建築工房いろはの大島です。
高性能住宅を建てるにあたって、私が常々みなさまにお伝えしているのが「構造」です。
構造と一言でまとめるのが難しいほど奥が深いのですが
中でも弊社は「気密性」にこだわっています。
ためになる性能の話「快適な家づくりとは ~基礎知識編~」では詳細に説明いたしましたが
気密部材にはいろんな用途があり、種類もさまざまです。
弊社は接着面の長い「気密テープを主に」採用していますが、
「実際この気密テープがどんな風にC値(気密)に影響があるの?」と疑問に思われませんか?
先日、それを決定づけるある事件が起きましたので赤裸々にお伝えしたいと思います。
弊社では構造状態と完成のタイミングでそれぞれ一回ずつ気密測定を行うのですが
構造状態で0.1~0.2という数値をたたき出していれば、完成前も基本的には同じような数値がでるのがセオリーです。
しかしながら先日の案件では、構造状態で問題が無かったのに完成前の気密測定では「0.3」に・・。
何度も測定しましたが数値が変わらなかったためおかしいと思い、原因究明にあたったところ
浴室のユニットバスを設置する際に、とってはいけない気密材をとってしまったことが問題でした。
幸いお引き渡し前に気づけましたのですぐに修正にあたり
無事に3回平均でC値0.19をマーク。(写真は3回の最高値0.16です)
ほんの少しのすき間やほんの少しのミスが、数値を左右し
それと同時にお客様の何十年先もの快適性を左右するということを改めて感じました。
今回こうしたミスがありましたが、「気密性の大切さ」を改めて気づかせてくれるいいきっかけになったと思っています。
二度とこんなことがないよう、これからも2回にわたる気密測定と
C値0.1~0.2という業界最高レベルを維持して参りたいと思います。