断熱等級G2とG3の差
こんにちは!建築工房いろはの大島です。
今朝はモデルハウスがある広畑にも雪がちらついていて
ここ数日でますます寒くなったような気がします。
さて、先日は赤穂でお引き渡しをした平屋のお施主様より
「本当に寒い日に若干室内が肌寒い気がするんですが」というご相談をいただきましたので
お部屋の中の温度や結露を調査するため伺いました。
こちらのお家、お施主様の要望あって9坪というとてもコンパクトな平屋で建てさせていただいたので
いつも弊社が建てているお家とは若干性能が変わってきます。
例えば、普段は断熱等級が最高ランクのG3グレードを推奨しておりますが、
今回はコストパフォーマンスや家が9坪という小ささなど、あらゆる視点についてお施主様との話し合い、
その末に断熱等級G2グレードでご提案させていただきました。
こちらのお家は玄関がないため、
庭に面する大きな窓が出入り口となります。
G2グレードにしたことで、玄関ドアの代わりになる窓を重いトリプルガラスにしなくても良くなりますし、
使い勝手を考慮した設計を叶えることができました。
さて、今回現地に向かわせてもらった理由は定期点検というのも一つですが、
サーモグラフィーを使うことで“断熱材が壁にちゃんと入っているかどうか”が確かめられるからです。
数年前、「手抜き工事で断熱材が入っていないことが発覚するといった事例」というのが
この業界には少なくなかったのですが、断熱材の有無についてはサーモグラフィーをあてると一目瞭然なのはご存じでしょうか?
柱などの断熱材がないところは青、入っている壁は黄色や黄緑など、
色温度に変化があれば入っているということです。
今回はもちろん◎!朝方などは寒さを感じられるとはいえ、しっかりと断熱材が壁に入っていました。
こういった場合の改善点としては
・窓周りヒーターを設置する
・ハニカムシェードを取り入れる など。
そうすることで結露をカバーすることができます。
断熱等級G2とG3の差は、みなさまにとってはピンとくるものではないかと思いますが
実際こういったご相談を受けますと
・エアコンの効き具合
・寒い日の体感温度
・結露の程度
などを比較するとその差は大きいなと感じます。
ですが、どう暮らしたいか、年間の消費エネルギーはどのくらいか?といったポイントで
ご家族にとって必要な断熱等級や住宅の性能も変わってくると思います。
建築工房いろはでは、そういった暮らし方や年間の消費エネルギーなどから総合的に評価して住宅のご提案をしております。
もちろん住宅だけではありません。
後から使えるグッズなども上手に使いながら、日々こういったアフターサポートも行っています。
その家、その家庭ごとに個別にご提案し、長くお付き合いをさせていただけたらと思いますので
もし何かお気づきの点があれば一度ご相談くださいませ!