構造見学会で“構造”を知る意味
こんにちは！建築工房いろはの大島です。
先月、相生市で構造見学会を行いました。
完成見学会という言葉はよく聞かれるかと思いますが、
構造見学会は、されている会社とされていない会社があるため、初めて聞かれる方も多いかもしれません。
構造見学会とは
構造見学会とは、
工事中のお家をお借りして、完成してからでは確認することの
できない壁の中や、お家の骨組み部分を見て頂くことが出来る見学会です。
- 壁の内部
- ダクトの配線など、天井
- 断熱材
- 柱の構造
などをご覧いただけます。
なぜ構造を見ることが大切か？
構造を見れば、家自体の強さや使用している木材の質感、
細かなこだわりなどが一目瞭然だからです。
弊社は、木造の家の最高等級「耐震等級3」をクリアする強靱な強さが自慢です。
それは試験を出せばおわかりいただけますが、
緻密な構造を見ていただくだけでも、きっと分かっていただけるかと思います。
また、弊社が使用している「腐らない木」もぜひご覧いただきたいという思いがあります。
一般的には木材の表面にシロアリ予防薬剤を塗布するだけなため、
5年で効果が切れると言われていますが、弊社が使っている「腐らない木」は、
加圧注入処理という方法で薬剤を木材の中まで浸透させています。
そのためシロアリに食べられない効果は、半永久的に続きます。
また、それの木材に合わせて 錆びに強い釘と金物も使用しているので、「腐らない構造」を実現しています。
腐らない木の実証実験
今回新たに、「腐らない木が本当に腐らないか」という実証実験を行っております。
実験内容は、
建設予定の敷地内に「腐らない木」と「一般の木」を埋め、
「腐らない木が本当に腐らないか」というシンプルなものです。
・冬
・相生市
・1カ月間
という条件下の中、どれだけの差が生まれるか、
つまり「どれだけ耐久性が高いのか（長く住めるのか）」を、
実際に目で見て触れて知っていただければと思います。
1カ月間の結果はご覧の通りです。
白アリや微生物の活動が少ない冬は、1カ月という短い期間ではそこまで差は生まれませんでしたが
少し変色したかな？という結果になりました。
こちらは今後も6月の完成見学会まで埋めさせていただき、
みなさまに直接実験結果を見ていただけたらと思います。
“設計工夫”で叶える光熱費削減
前回のブログ「電気代値上がりのニュースを受けて」でもお伝えしましたが、
今本当に光熱費の値上がり問題が深刻です。
しかしながら、家を建てる際に高品質の断熱材を使ったり
トリプルガラスを取り入れるといった方法はたしかに有効ですが、
どうしてもイニシャルコストがかかってしまいます。
そのため、採用するのが難しいというケースが多いのが現実です。
しかしながら、「コストをかけずに光熱費を抑える方法」が一つだけあります。
それが、弊社のこだわりである“設計工夫”です。
間取りの考え方や窓の位置を工夫することで、自然光を最大限に取り込み、
自然エネルギーの力でお金をかけずに部屋の熱を逃さず温めるという方法です。
ただがむしゃらに設計を考えるのではなく、
シミュレーションに基づき、きちんと計算をした上で行いますので
かなり精度の高い結果を得られると定評がございます。
構造見学会はなかなか見栄えのするものでもありませんが、
隙間風や耐震といった、“目に見えにくいけど体感できる部分”をしっかり感じてもらえることが何よりもの魅力です。
ぜひお日にちが合いましたら次回、ご参加いただけたらと思います。
