2022/05/17
太陽光発電の基本的な話と活用法
こんにちは!建築工房いろはの大島です。
最近、住宅街で屋根を見てみると、昔に比べてかなり太陽光発電を取り入れているお家が
増えているというように感じます。
弊社でも太陽光発電を取り入れられるお客様がほとんど。
弊社のモデルハウスも太陽光発電で電気をまかなっています。
そんな太陽光発電を採用したいと考えている方のために
導入されるときの「大きさ」や「使い方」などについてお話したいと思います。
太陽光発電の基本的な考え方
まずは、大切な「太陽光発電の補助金」についてお伝えします。
1kwあたりの補助金 | |
2009年度 | 48円 |
2022年度 | 17円 |
こちらを見ていただくと分かるとおり、この13年で大幅に補助金が下がっています。
「その頃に比べたら補助金が減って、メリットが少ないんじゃないの?」
と思いがちですが、実はそうとも言い切れません。
5kwのパネル設置費 | |
2009年度 | 304万円 |
2021年度 |
119万円 |
5kwのパネルを設置するための設置費を見比べると、
補助金が下がっていると同時に、パネルの料金も下がっていることが一目瞭然です!
試算表から考える太陽光発電
実際に家を建てるときに太陽光発電をのせる場合は、
まず「試算表」で太陽光発電の発電量などをシミュレーションします。
先日、実際に弊社で建てられるお客様の家をシミュレーションした試算表がこちらです。
前置きとして、設備保証は2022年5月時点で、15年間付いています。
そのため、15年間はノーメンテナンスで使っていただけるというように考えてください。
5.68kwの太陽光発電をのせて年間7,021kwh発電するこちらのお家の場合、
太陽光発電のプレートの費用(119万円)÷最低発電年数(15年間)=7.8万円
・・大体8万円で年間7,021kwh発電することになります。
ここから発電単価を逆算していくと、1kwあたり11.4円になります。
関西電力さんなど電力会社の電気代ですが、日中でも1kwあたり20~30円が平均ですので
かなりお得なことが分かっていただけると思います。
省エネ計算
快適に暮らすためにはどれだけの発電が必要かという「省エネ計算」を弊社は必ず行っています。
右下の「総一次エネルギー消費」が、1㎡あたりの年間の消費量です。
この数値から、快適に暮らすために必要な光熱費を算出していきますと
このお家の場合は、発電量が「5,667kwh」以上あれば、すべてのエネルギーを太陽光でまかなえるということになります。
太陽光発電の活用
今回の場合
「5,667kwhあれば暮らせるのに、試算表では7,021kwhも発電して余っているのでは?」
と思いがちですが、ここでちょっと頭の隅に考えたいのはEV車のことです。
今現在はガソリン車でも、今後はEV車がどんどん増えていくと予想されます。
通勤でEV車を使うかもしれないという方は、ぜひ「お家の中で生活に使う必要電気料」に「EV車の消費量」も入れてください。
私自身がプリウスのPHVに乗っているのですが
6kwh~8kwhくらいの充電ができ、充電満タンで概ね30kmくらい走ります。
仮に、片道15kmの通勤をされる方が22日間勤務し、毎回8kw充電した場合・・月に176kwh必要となります。
年間2,112kwhの発電がさらに必要という数値が導かれます。
新しい補助金制度
2022年度4月、5月でまた新たに補助金制度が出てきております。
対象は「V2H」です。
「V2H」とは・・
というように、一度車に充電したエネルギーを、
発電できない夜や停電時などに、自宅の電気エネルギーに行き来させるシステムのことです。
V2Hを導入するための設備購入費や工事費の一部が補助金の対象となります。
詳しくは個別にご相談いただければお答えしたいと思います。
最後に・・・
第一に大切なにしていただきたいことは「省エネ」というワードです。
なるべく少ないエネルギーで暮らせる家づくりはもちろん、
必要なエネルギーをどれだけ自家でまかない、コストを抑えるかが大切だと思います。
モデルハウスの3年ほどの実績も加味しながら、
きちんと個別に計算した精度の高いデータで
必要な太陽光発電の量をアドバイス、ご提案させていただいております。
ぜひ、ご興味がありましたら一度ご相談くださいませ。