「結露」のお悩みの解決策と計算方法
こんにちは!建築工房いろはの大島です。
朝晩は、氷点下以下になる日も増えてきて、すっかり冬ですね。
冬と言えば、朝起きたときにできている「結露」が気になりますよね。
最近は、他社で建てられたお客さまやリフォームを考えられている方などから、結露のご相談をよく受けます。
今日はそんなみなさまのために
- なぜ結露ができるのか
- 結露ができる条件とは
- 解決策について
をご紹介したいと思います。
無料のアプリやご自宅にある簡単な道具でできますので、ぜひご参考にしてください。
なぜ結露ができるのか
空気中に含むことができる水蒸気量「飽和水蒸気量」以上に、水蒸気量が発生したときに結露が起きます。
飽和水蒸気量は温度によって異なり、暖かい空気ほど多くの水蒸気を含むことができます。
夏に結露が起きないのは、気温が高いため、空気中にたくさんの水蒸気を含むことができるからということです。
結露ができる条件とは
結露ができる条件は、お住まいの環境やお家ごとに異なります。
「ご自身の住まわれている環境における結露発生の条件」を知るということが、
結露を解決するための近道となります。
実は結露ができる条件というのは、スマホの無料アプリで簡単に算出できるのを知っていましたか?
それを導くために使うのが「非接触体温計」です。
このコロナ禍で、レーザー式のこの体温計をお持ちの方がかなり増えたかと思います。
この体温計があれば、窓の表面温度を測定することができます。
それに加えて必要なものが「室内温湿計」と「室外温度計」です。
当モデルハウスにあるものは、一台で室内と外の気温・湿度が測定できるものですが、別々のものでもかまいません。
こちらのアイテムがそろいましたら
無料アプリ「空気の電卓」(ダウンロードはこちら)をインストールしていただき、
アプリ内で入力していただいたら完了です。
ちなみに、当モデルハウスの場合は
・室内気温:24.8℃
・室内湿度:35%
・露点温度:7.6℃以下
ですので、ガラスの表面温度が7.6℃を下回ると結露が発生します。
ちなみにモデルハウスはトリプルガラスのため、
ガラスの表面温度は、ほぼ室内温度と同じ「22.4℃」をキープしております。
他社のハウスメーカーや工務店がトリプルガラスをおすすめする理由は
冷気を中に通さないという性能の高さにあることがお分かりいただけたかと思います。
解決策について
トリプルガラスが優秀とはいえ、
冬の間に発生する結露のためにお家のすべての窓を変えたり、
新築の場合でも予算というものがあって踏み切れない方もいらっしゃると思います。
結露を発生させないためには、要はガラスの表面温度を露点温度以下に下げなければ良いということです。
結露が気になる窓の近くに暖房機器を置いていただき、
温風を窓ガラスに当てることで、表面温度を保つというのも一つの手です。
トリプルガラスを選択するというのは、結露防止の点から考えると最良かと思いがちですが
いくらトリプルガラスでも、室内が高温多湿で外がとても寒い時には発生することもありますし、
なにより、ご自身で工夫できることや、設計で工夫できることもたくさんあります。
まずはぜひ結露について知っていただき、設計士さんやコーディネーターさんとお話されて
じっくり考えてみてくださいね。
もし分からないことがありましたら、お気軽にお問い合わせくださいませ。