全館空調の吹き出し口のしくみ
設計アシスタントの松芳です。そろそろ香寺のお家も工事が終盤に近づいてきています。
工事が始まる前に、間取り打合せの時に全館空調のしくみについてお話させていただくんですが、お客様が色々悩まれる部分について紹介します。
私達が今オススメしている天井埋め込みエアコンと換気システムが一体になっている全館空調システムですが、これはエアコン本体から各部屋にダクトを回します。この時に2階の各部屋にエアコンの空気を出す位置を出来れば壁から吹き出すようにできないですか?と相談させて頂いています。
壁から吹出す場合、壁の中のダクトはこんな感じになっています。↓
理由としてはエアコンの風が天井から床に向けて吹き出す形ではなく壁から部屋全体に回るようという意図から、壁出しを最初にオススメさせて頂いています。ちなみにお客様が悩まれる理由としては部屋が狭くなってしまうからです。約A3用紙のちょっと大きいくらいの面積がダクトひとつにあたり必要になってきます。設計段階で出来るだけ省スペースで納まるようには考えてみますが、どうしても難しい場合は部屋の角がポコっとでっぱることがあります。
天井から吹き出す施工も可能ですが、今まで施工させていただき、試行錯誤してきましたが現状では上記内容の施工をオススメしています。
天井からの吹出口の場合↓
仕上がりがこんな感じになります。↓
仕上がってしまうと、ガランが壁か天井かのどちからについているだけなのでよくわかりませんが、天井付けであれば吹出口(ガラン)の下を通ると風を体に感じます。そういった面からみても壁の吹出をオススメさせていただいています。